書店員のよしなしごと

読んだ本についてぼちぼち紹介いたします。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

大友落月記

書店で仕事をしている中で、この本なんだか売れているな、と目を引かれる本が時々あります。 この作品の著者のデビュー作「大友二階崩れ」がちょうどそんな感じでした。 手に取ってみると確かに面白く、以来追いかけています。 この作品もデビュー作に続いて…

アルゼンチンのホラー・プリンセスによる短編集「わたしたちが火の中で失くしたもの」

アルゼンチンのホラー作家マリアーナ・エンリケスによる短編小説集。 ホラー小説というと、やはり人知の及ばざる怪異について取り扱ったものを想像することが多いように思うのですが、この短編集においては、そういった霊的なものよりも、人間の内面にある悪…

「最初の悪い男」 ミランダ・ジュライ

信頼と実績の新潮クレスト・ブックスより、ミランダ・ジュライの新刊「最初の悪い男」を読みました。 個人的には初ミランダ・ジュライです。 既刊は短編で今回が初の長編小説とのこと。 読み終わって、ミランダ・ジュライのことをwikipediaで調べてみたんで…

「青少年のための小説入門」

本を読むのはお好きでしょうか。 私は好きです。 本のページを一度もめくらない日は、ほとんどありません(仕事の都合上当たり前といえばそうです)。 と言って、ことさら人より読書量が多いかと問われれば、決してそんなことはありません。読書家である、と…